22 4月

在外研究 in スイス…第2週(4月15日~21日)

4月15日(月),妻が,この日から,妻が午前シフト,私が午後シフトということにする,ということで,まだ日も昇らないうちから大学に出かけた.私は,適当に起きて,子どもたちの朝ご飯をした.そのうち,備え付け家具の修理が来たりしているうちに,妻帰宅.
しかし,どうも私が先日送ったイミグレーション関係の書類の提出に不備があった(必要なものを送っていなかった)ようで,午後の私のシフトは,もっぱら大学の秘書さんに相談したりする時間になってしまった.
われわれが日本で得られていたのは,言ってみれば,暫定的な滞在許可証であって,入国後2週間以内に,OCPM (Cantonal Population and Migration Office: https://www.ge.ch/organisation/office-cantonal-population-migrations-ocpm) に住所を確定したことなどを記した書類を提出しなければならないことになっている.正式な滞在許可証が出ないと,不法滞在になってしまう可能性もあり,また,子どもたちの学校への入学許可も得られない可能性がある.結局,秘書さんには一度OCPMに直に足を運んでみるのがよいのではないかとアドバイスされた.ただ,この日は時すでに遅しで,翌日に行くことにした.

4月16日(火),朝から気持ちが落ち着かない.イミグレーション関係というのは,アメリカの時もそうだが,最も緊張するし,最も生きたくない役所の1つだ.そもそも,必要書類が揃いきっていない.パスポートにある入国印のコピーが必要とのことだが,われわれ一家4人の誰のパスポートにも入国印が押されていないのだ.いったい,これで受け付けてもらえるのだろうか.昨日の大学の秘書さんは,説明すれば大丈夫だよと言ってくれたが,イミグレーション関係は,下手すると不法入国なんてことにされはしないかと,ビクビクだ.
それから,細かいことだが,コピーを取るということが,やって来たばかりの人間には,意外に困難なタスクである.どこにコピー機があるのか? 日本だと,どこのコンビニにも置いている感じだが,どうもそうではない.大学のプリンター兼コピー機も,研究用なら無料で使えるが,私的な利用はお金をチャージしないといけないとのこと.しかし,イミグレーション関係は,研究用と言えるだろうか? とか考えると,もう,大学に行くのも面倒.結局,実物だけ持って,そこで指示に従うことにした.
午前遅く,OCPMに到着.数人のラインに並び,自分の番が来て状況を説明.まず,先日,この書類は郵送したが,同封しなかったものがあるのだがどうしたらよいかと.それについては,コピーして,まとめてあそこにあるポストに投函すればよいと.コピー機は,10分ほど歩いたMigros(スーパー)にあると.次に,実は,パスポートに入国印が押されていないのだがどうしたらよいのかと.それについては,あってはいけないことだけど,時々あるから,その旨どこかに書いておけばよいと.それから,2週間のうちに手続きを済ませないといけないようだけど,これでよいのかと.それについては,投函まで終わればそれでよいと.
というわけで,大ごとにはならずにすみそうで,少しほっとした.10分ほど歩いたMigrosの入っている建物の奥に,Migrosが出している日本で言えばKinkosみたいなところがあって,そこで,カラーコピー8枚,白黒コピー2枚,USBメモリーから白黒印刷4枚で,CHF10.80もした.A4サイズのカラーコピーが1枚CHF1らしい.日本では考えられない.やっぱり,安いプリンター(コピーもできるやつ)をうちに備えた方がよい.封筒は,売っていなかった.
OCPMに戻って,いくつか説明書きを加えた.念のため,再度ラインに並んで,一式持ってきたけど,これをそこのポストに出せばいいのねと確認し,このあとどうなるの?と聞いたら,しばらくアポイントメントの連絡が来るまで待てとのことだった.大学の秘書さんからは,biometricsの情報を取られると聞いていた.見ると,おそらく指紋を採ったり顔写真を撮ったりするところがありそうだったので,また呼ばれて,そういうことをしに来ることになるのだろう.
というわけで,書類の提出自体は,何とか2週間以内に済ますことができたが,まだもう1回はここに来ないといけないらしい.
ともかく,イミグレーション関係は,精神的に疲れる.アメリカに行くときには,大阪の領事館あたりで済むので,まだ出国前なので気分的に楽だが,一度来てしまってから,最終的な手続きが必要というスイスは,緊張感が違いすぎる.
まあしかし,そんなに態度がでかいとかいうことでもなかったので,威圧感が大きくなかったところはよかったかな.とにかく,もうしばらく様子見である.
ちなみに,午前中に,テレビのリモコンの交換が終わった.ようやく,テレビを見ることができるようになった.

4月17日(水),午後から子どもたちの初めての補習校登校.建物自体は,そのあたりにある建物の1つというくらい目立たないもの.学校とはいえ,グランドもないし,外見からは,それとは気づかない.

ところで,学校名は,「ジュネーブ日本語補習学校 Ecole Japonaise Complementaire de Geneve」となっている.海外の日本人向けの学校は,「日本人学校」などと呼び慣わされているが,「日本人」ではなく「日本語」である.

実際,うちの子どもたち(新小2,年長)の科目を見ると,国語と算数の勉強をするところであって,その他の科目はなさそうである.週に1日だけなので,こういう選択になるのだろう.
授業は,午後から.長女が13:45から,次女が15:20からである.最初なので,時刻の少し前に長女の教室までみんなで行って新小2の長女を送り届けた.10数人程度で,これが2クラス分だという.少人数で,なかなか行き届いた感じの教育が望めそうだと思われた.顔ぶれを見ると,純日本人的な顔をしている子もいれば,いわゆるハーフだなという子もいる.机には名札が貼ってあって,(おそらく)国籍が日本の子はひらがなで,スイスか日本以外の国籍の子はカタカナで,名前が書いてあった.名前は,名字は小さく,下の名前は大きく書かれていた.後ほど長女に聞いたところだと,下の名前+さん で呼ばれるらしい.長女のいたN市の小学校だと,1年生から名字+さん だったので,やはり,ここは,西洋(スイス)にある程度合わせながら,教育が行われるのだなと感じられた.
しばらく次女を遊ばせたり,その日は傘を差すほどでもないが時折小雨が降るなど寒かったのでカフェに行ったりして時間を潰してから,次女のクラスに行ってみた.スイスでは,日本でいう年中から義務教育期間ということになるので,日本人学校もそれに合わせる形で,年中以上のクラスが設けられている(ようである).こちらのクラスは,10人程度だろうか.1クラスのようだ.しばらく様子を見ようとしていると,入学式をするので父兄もご一緒にとのこと.「あれ? もしかして,長女の方も入学式があったのか?」(後から長女に聞いたらあったらしい.)小学校の1年生と,年中だけが入学式の対象かと思っていたのだが,そうではなかったらしい.ともあれ,次女の入学式に参加.わずか10名ほどだが,やはりいろんな生い立ちの子がいるようだった.次女のクラスには,長女と同じ名前の子がいたり,長女と似た名前の子がいたりということもわかった.なかなか紛らわしい.
しばらく妻と付近のお店を探索.その近辺は,大学の近辺でもあり,すでに妻はかなり周辺のお店のことはよく知っているようだった.セコハンのお店が何軒もあり,スイス生活をうまくやっていくためには,セコハンをどうやって取り入れながらやっていくかというところもあるのかなと,妻に説得された.
結構よい蔵書の本屋さんもあった.社会学関係のコーナーも充実しており,特に理論社会学系の本の充実度が圧倒的だった.英書もあったが,ほとんどは仏書だった.背表紙の印象からは,硬派なものが多く,日本の社会学コーナーなどに見られるような,多くは教科書・入門書とか,今流行の領域や今もてはやされている著者に侵食されているという感じではなく,これが全体像であるという感じだった.
お迎えに行くと,長女はすっかり楽しんでいたようで,先生からも,あまり緊張せずよく頑張っていたと言ってもらえ,次女も,自分の名前が書けるようになりました,とのことだった(最初の文字の形が,少し難しい).うちに帰って書いてみると,まあ,書き順とかはともかく,何となくそれらしい感じにはなっているかなと思われた.
そういうわけで,それぞれが期待感を持って補習校に出かけたが,それなりに楽しかったようで,これからも嫌がらずに通ってくれそうだ.
ところで,放課後,これまでも在籍していた父兄から,情報交換のためのSNSグループに参加してくださいということだった.しかし,海外でLINEてのは,使えないのね.年齢確認とかいう画面が出てきて,日本のメジャーなキャリアでないと,確認ができないという仕組みになっているらしい.海外のSIMを入れていると,ここで引っかかってしまって先に進まない.以前からLINE嫌いでほとんど使わなかったので,操作も対応も分からず,退散.とりあえず,妻のLINEが何とかつながったようで,とりあえず事なきを得た.LINEはますます嫌いになった.これが一方のクラス.もう一方の方は,ヨーロッパで主流のWhatsAppを使うということだった.
帰宅後,2,3日が経過.次女の方は宿題は少ないし,簡単で,金曜日には終わってしまったが,長女の方は,3学期終了後,引越準備や何やで,勉強する習慣が全くなくなってしまい,毎日コツコツやることができなくなっている.何とか毎日の音読あたりから癖を付け直さないといけない.

4月18日(木),この日は,一昨日と反対で,妻が朝からピリピリしている.16時から,大学のウェルカム・センターの人に通訳に入ってもらい,娘たちの現地校(公立学校)の面接に行くことになっている.
いくつか懸案事項がある.まず,いつから学校に通えるのか.そのために,滞在許可証が正式に降りないとダメと言われないだろうか? また,予防接種などを含めて,健康状態について,何か学校側からの要求があって,そういった要件を満たすように求められ,さらに学校に行けるまでの日数がかかってしまうのではないか? その他,細かいことがいろいろある.
こういったことを,大学のウェルカム・センターの人を仲立ちとして,学校とやり取りをしていたのだが,予想不能なところがあり,妻はかなり緊張していた.
予定時刻に,学校でウェルカム・センターの人と落ち合い,学校の校長室へ.ウェルカム・センターの人にフランス語と英語の通訳をしてもらいながら,一通りの説明を聞いた.
端的に言えば,あっさりと,そう,予想していたよりもあっさりと,今度の月曜日から学校に通えることになった.いろいろなものは学校から支給され,揃える必要があるのは,上履き,体操服(指定のものがあるわけではない),水着など,わずか.公教育はしっかりしているなという印象である.
学校は,月・火・木・金の週4日.水曜日はお休みで,この日に補習校に行くことになるというわけだ.また,この4日間の昼食については,うちに帰って食べてもよいし,業者が提供する昼食サービスを受けてもよいということで,これを早急に決める必要があるとのことだった.計算してみると,昼食費2人分とサービスに関わる人件費などで,手元の計算では,月々370フラン(6万3千円)くらいになる模様.なかなかな金額である.
長女のクラスルームに行き,担任の先生と少し話をすることもできた.クラスに一人,日系のハーフの子がいて,多少の日本語はしゃべれるらしいとのことだった.長女は,一応英語の学校にも入れていたし,担任は英語は話せるようなので,少し安心かな.次女の方は,クラスルームには行ってみたが,担任2人(週2日ずつらしい)は不在だった.
校長先生は,これまでも娘たちが校庭で遊んでいる様子を観察していたよう(そう言われれば,校長先生を見かけたこともあるように思う)で,学校の他の子たちが遊んでいても,物怖じせずに遊んでいる姿を見て,やっていけるのではないかとの見立てだった.
そういうわけで,事前の心配事項はおおかた払拭された感じではある.始まったら始まったで,またいろいろ出てくるのだろうけど,とりあえず一安心.週末までに必要なものを買いそろえないといけない.驚きなのは,まだ4月だというのに,長女の方は,もう水泳が始まるそうである.水泳は,学校内ではなく,近くの別の学校に行ってプールを借りるのだそうだ.学校の中に全てが揃っているわけではないというのも,日本とは違うなと思う.

4月19日(金),午前中,妻は早朝から出かけていき,朝,子どもたちの朝食を作るのは,すっかり日課となってきた.来週から子どもたちの学校が始まることになり,補習校の宿題をさせつつ,勉強するモードにしていかなければならない.次女は日本で言えば年長で,こちらでは年中スタートなので,まあぼちぼちやればいいかなという感じだが,長女は,長すぎる春休みで,タブレットでマンガを読んだり,どう見てもだらけた感じになっている.次女については,補習校の宿題を終わらせたが,長女の方は,何とか毎日の音読が軌道に乗り始めたが,まだ手つかずの宿題もある.週末のうちに,全部終わらせないといけない.
さて,国語の音読の課題になっている「ふきのとう」という文章だが,「○○(長女の名),ふきのとうって知ってる?」と聞いてみたら,知らないという.日本にいれば,じゃあ,近くの甲山にでも行ってあるかどうか見に行こうか,となるのだけど,はて,スイスでふきのとうはあるのだろうか? そんな疑問から旧Twitterにつぶやいたら,早速,スイス在住の日本人が書いたと思われるブログ記事を見つけてもらい,山に入ればふきのとうがあることはわかった.しかし,どの山に? そして,どうやって山に行くのか? この一年,とにかく物価の高いこの国で,車を買うのだけはやめておこう(実際,路面電車網の発達しているここジュネーヴで,特に車を買う理由は,ことさらにないように思う)と思うので,山への機動性は,どうしても難しく優先順位も低くなってしまう.ふきのとう探索問題は,なかなか解決しようもない.長女には,天ぷらにするとおいしいんだよと言ってみたが,すぐに,気持ち悪いと言われて,口をつぐんでしまった父であった.帰国したら,信州に山菜ツアーに是非連れて行くぞと心に誓う父であった.ともかく,明日土曜日,近くのマーケットにふきのとうがないかどうか,見に行ってみようとは思う.
さらに「ふきのとう」についてだが,補習校では,役割に分けて,来週これを演じるのだそうだ.というわけで,「パパ,ふきのとうごっこやろう」と言われ,次女も巻き込んで,役割を変えながら,ふきのとうごっこを何セットかやった.ベッドで,枕を雪に見立てて,そこからふきのとうが顔を出すというベタな芝居だが,やってみると,けっこう面白い.とりあえず,ふきのとうとは,春になると,もっこり顔を出すやつということで,いいんじゃないかと思う.おいしいかどうかは,また帰国後だ.
昼からは,必要そうなPCの周辺機器などを見に行ってきた.やはりうちにスキャナ付きのプリンタがいるかなとか,実はこちらに来てから自宅で音楽を全く聴いていないので,スピーカーくらいはあっていいんじゃないかなとか,子どもたちがアニメーションを見るのにPCを占拠してしまうとアレなので,何か対応した方がいいかなとか,あまり練習好きではなかったが,ピアノがないのがさびしくなってきている子どもたち(ぼくもそうかな)にキーボードでも買った方がいいかなとか,いろいろ.ひとまず,プリンタだけでも何とかすることにした.
帰りに道に,H&Mに寄って,ズボンを2本買った.スーツケースに入れてきたつもりのものが入っていなくて,さすがにズボン1本でやっていくこともできないだろうと観念して.こちらに来てから食生活が改善して何キロか減ったので,ウェストサイズも1つ小さくなった.どういうわけか長さも適当で裾を切ったりせずにすんだ.あれ?おいら,脚長かったっけ? いや,そんなことはない.
自転車に乗れない子どもたちも,こないだおもちゃ屋さんでキックボードを試したら行けそうだったので,夕方にネットで注文してみた.初のネットでのお買い物.スイスはアマゾンがない(! 入国前に分かってはいたが,びっくりである)ので,とりあえず安くてそれなりに信用できそうなところ(一応,Trusted Shops 認証に対応しているところ)に注文した.

4月20日(土),午前中,妻は,住んでいるCarougeの街のツアーがあるということで,長女と出かけていった.私は,次女とマーケットに行き,ふきのとう(Pétasite)がないかどうか確かめてみた.やはりなかった.少し歩いていると,ツアーの出発のあたりにまだ妻がいたので,少しだけ一緒に回ることにした.
最初の数分だったが,Carougeの市長の決め方というのが面白かった.詳細はこちらだが,市長は[4/25修正]もちろん選挙で選ばれるのだが,1人ではなく議会議員33人の中から3人がCouncilとして選ばれるのだそうだ.そして,その3人が1年ずつ交代で市長を務めるとのこと.そんな方法があるのかと,驚いた.しかし,それは,なかなかよいシステムかもしれないとも考えた.まず,1人が数年務めると,政策としてはその党派的なバイアスが強くかかることになる.他方,3人が選ばれると,その3人は,それぞれの主張を持っており,それぞれの支持者たちから支持されているのだろう.最初の1年は,そのうちの1人の主張に従った政策が進める.しかし1年だけである.次の1年は,その次の人の主張に従って政策が進められる.そしてまた1年すると,次の人の政策となる.こうして,それぞれは党派性がありつつも,極端にいずれかの党派性に傾くことなく,平均的には中道近辺を周ることになる.また,それぞれの支持者たちにとっても,ある程度納得のいく政策が進められることから,それが3人分となれば,政治全体に納得できる人々の割合も大きくなると思われる.民主主義のあり方として,1つの工夫の仕方だと思われた.
さて,午後は,子どもたちが学校に行くための準備をしなければならない.また,予約しておいたプリンタを取りに行かないといけない.ということで,街へ.最初に何軒かめぼしいお店に寄って買い物.そして昨日のPCショップに.思ったより箱が大きかったので,ぼくはとりあえずここで別れて先に帰り,プリンタのセットアップをすることにし,後の買い物は妻に任せた.
夜に,長女がなかなか寝つかなかったのだが,かなり経ってから,学校に行くことについて不安を漏らした.ああ,何か落ち着かなかったのは,こういうことだったのか.気づいてやれなかった.

4月21日(日),午前中は,妻のPCとプリンタをつなげる作業など.子どもたちは,補習校の宿題をだいたい終わらせた(毎日の音読などは除く).長女には結構大量の宿題が出ていて,私は気づかなかったが,親向けの指示が学校からTeamsを通じて出ていたらしく,妻が気づいて対応してくれた.
昼からは,安めのアクティブ・スピーカーを買おうかとドイツ・アマゾンとフランス・アマゾンに登録してやり始めた.扱っている商品や値段はほぼ同じようだが,各アマゾンで在庫状況は違うようだ.また,地元の家電店などで買うよりも,送料はかかってもやや安めの価格設定になっているし,選択肢も多い(最新のものも多い)ようで,それも魅力的である.ところが,支払い段階になって大きな壁が.日本のクレジットカードやデビットカードが使えないのだ.ドイツ側ではダメそうでも,フランス側では登録できた(しかし,その商品が来るのがずっと遅くなるから,フランス側で注文するのは避けたい).しかし,そうこうしているうちに,なぜかドイツ側でも,使えなかったデビットカードが登録できた.ところが,それで買おうとすると,これまでになかった奇妙なアクティビティが検出されたとかいうことで,アカウントが凍結されてしまい,それを解除するために,名前・現住所・デビットカードの現住所付近における使用実績を示す書類の提示を求められた.何とかそれらしい書類を3つほど集めて,書類をアップし,凍結は解除された.さて,いよいよものを買ったと思ったら,通常日本のアマゾンでは届くはずの購買の記録が届かない.それで,再度見てみると,その商品が買えていないことが分かり,さらに,やはりデビットカードがドイツ側もフランス側も登録が消えていた.そこで,再び,デビットカードを登録しようとしたが,できず,そのうちトライの制限回数に達してしまい万事休す.カスタマー・サービスに要望を出して,検証してもらえることになったが,いかんせん制限回数に達してしまったので,24時間は動かしようがない.というわけで,午後が,まるまる潰れてしまった.生産性ゼロ.ただただ,消耗しがっくりきた.しかし,カスタマー・サービスは,不便についての丁寧なお詫びと,前向きな対応をするという内容だったので,とりあえず少し日数はかかっても進めていきたい.やはり,少しでも安くよいものを入手するためには,アマゾンは必要だろう.これからまだ一年もあるのだから.
夜,やはり長女が不安定で,学校のことが心配らしい.ぼくが中2で体験した学校に行き始めた頃の記憶を呼び起こしながら,こんなこともあったけど,何とかなるからと諭しながら寝かせつけた.

この1週間は,イミグレーション関係,子どもたちの学校の準備など,煩雑だが重要な事柄をインテンシブに進めた.濃密な1週間だった.
イミグレーション関係は,まだ次の案内は来ていないが,来週あたりには何かまた反応があるだろう.
長女が学校に行くのを,ここにきてとても不安に思っているようで,来週は少ししっかりと見てやらないといけない.
大学には,あまり行けていない.ともかく,イミグレーション関係のかたが付き,子どもたちが学校に通うようになってくれないと,何もできない感じである.今度の1週間でおおかた片付かないかなと期待している.

追記:

こちらの食器洗剤は,泡立たないので,何か頼りない感じがする.しかし,これでよいのかもしれない.実は,日本の自宅で,一度食洗機が壊れてしまったことがあり修理に来てもらったことがある.そのとき修理の人から言われたのは,食器を洗って泡だったまま投入していませんか?ということだった.心当たりがあった.泡だったままの状態で食洗機をかけると,水流が悪くなるか何かで,それが故障の原因になるとのことだった.こちらの洗剤,全く泡立たないが,ざっと仮洗いした後で食洗機をかけることを前提にした仕様なのかもしれない.

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