オーディオ一新プロジェクトの第二弾として,アンプを入れ替えました.導入したのは,Pass Int-25です.
は? 何それ? とほとんどの人は思うと思います.Passなんてオーディオメーカーは,ぼくも知りませんでした,この動画を見るまでは…
いやしかし,圧倒的じゃないですか? McIntosh? 本気でその方がいいと思う?
そもそも,第一弾でスピーカーをB&W 702 Signatureに入れ替えたのですが,20年前のアンプでは,解像度の低さは如何せん無理があるというもの.これでは納得できん.というわけで,とにかくいろいろとアンプについて情報を集めた結果,これに行き着いたわけです.
この動画を撮影した逸品館に連絡して日時を予約し(3月16日),同価格帯のLuxmanの2機種(A級のL-590AX2とAB級のL-509X)ともう1つを揃えてもらい,直に比べてみることにしました.最初にもう1つのやつがすぐに消えました.LuxmanのAB級は,よく鳴る.色んな面でA-からB+の成績です.LuxmanのA級は,音の奥行き感がなかなかよいのですが,A級の割に解像度は思ったほどではなくイマイチかなという感じです.そして,Int-25.これはもう,やはり音は圧倒的で,解像度が何といっても抜群,A++です.一方拡張性はイマイチで,入力はRCAの3系統のみです.CD,テレビとビデオ,ストリーミング受信機で埋まってしまいます.もっといろいろと機材が増えたらどうするのか? …今度は,今の簡易的なストリーミング受信機に替えてネットワークプレーヤー(とDAT)を導入だなと.
そして,3月18日の午後,いよいよInt-25がやってきました.わくわくしながらセッティング….しかーし!
すーーーーーーっ.え゛ーーーーーーっ!!!!!! ガラガラガラ.アフター・ザ・フェスティバル.
テレビ台の下にアンプを入れようとして,台の入り口付近にアンプを置いた瞬間,テレビ台が何と手前に転倒!!!!!! テレビがすーーーーーーっとスローモーションのように落下しました.
…3月18日から25日まで,我が家では,テレビの有機ELパネル破損によりテレビが見られない日々となりました.
ジョーシンの5年補償に入ってたよな,と思いましたが,これは基本的に自然の故障のみなので保証対象外.妻が,マンション購入時に損害保険に入っていたことを思い出し,とりあえず,それで何とかすることに.まだ100%確実ではないものの,審査書類などを書いて出しました.たぶん修理代は降りるとは思います.書類を書くためにSONYに見積に来てもらったら,修理費35万強(税込)とのこと.パネルとフレームも傷んでいるので,ほぼほぼ買い値に近い額になりました.嗚呼.
アンプを買った喜びも一瞬にしてぶっ飛び,いったい自分は何をしているのかと.茫然自失です.
オーディオは一新され,よく鳴るけれども,何かため息ばかり.
25日,テレビの修理が終わって,何とか平常に戻りました.
どさくさに紛れて,電源タップをオーディオ用のものにしました.音質は明らかに明瞭になりました.それには雷ガードが付いてないので,急ぎ対応したり,USBで電源を取るちょっとした機器が多いので,高出力のUSBポートにまとめたりしました.
そして,ついに,素敵なAVライフを手に入れました.
B&W 702 SignatureとPass Int-25.家庭用としては,もはや最強でしょう.とにかく,音はもう,惚れます.
欲を言えば,もう少し奥行き感がほしいので,ケーブルで何とかしたいところです.
最後に,Pass社についてです.ほとんど誰も知らないと思いますが,カリフォルニアの小さなオーディオメーカーだそうです.
私の買ったのは,ラインアップの中では下の方ですが,単純な構造にして,音質の良さに特化した機種のようです.
日本の大手の中庸なおしなべて平均以上という,いいんだけど,うまいことできてるんだけど,これといった掴みがないものに比べると,圧倒的な掴みがあるものの方に惹かれました.
コロナが終息したら,自慢のオーディオのお披露目会を兼ねたパーティがやりたいです.
月別アーカイブ: 2021年3月
オーディオ一新プロジェクト1
20年来の友であったオーディオ一新プロジェクトの第一弾として,いや,ちがうやろ,スピーカーを台の上に載せていると子どもたちが当たって危ないので何とかせーと妻に言われたので,スピーカーを変えることにしました.初職に就いて,そのころのボーナスが入るたびに,今度はスピーカー,今度はアンプと買い足していった相棒たちで,手放すのはいささか寂しい気もします.
これまでは,Onkyo D-77WRXという1本10万円くらいのでした.20年くらい連れ添ったので,もう次になると70代.もう定年後なので,次はないなということで,思い切り,B&W 702S2 Signature を入れました.
まだ馴らし中ですが,解像度は全然違っているし,低音はタイトです.全体として団子みたいな音が細かくなりました.いや,これでも2000年頃では,それなりに細かかったんですけどね.これで墓場まで連れ添えそうです.
こうなると,アンプがほしいな,ネットワークプレーヤーにアンプが付いたやつかな,などと物色しています.できれば国産じゃないものがほしいなと.
どっかで,Linnとか聴けるところないかな.(3/6/21)
追記
購入までのいきさつを少々.
私の場合,とにかくクラシックとジャズという人なので,そういうCDを持ってお店に行きました.ヨドバシでも聴けますが,うん十万円の投資をするので,ちゃんとしたオーディオ専門店に駆け込むのが吉です.
自分の好きなCDを持って行くのがよいとされていますが,テストできないと意味がないので,私はクラシック音楽は,次の2点としました.
1.レスピーギの「ローマの松」.店で聴くのは第2楽章.
2.バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」.これは,好きなのを聞けばよい.
1は大編成オーケストラで,しかも,冒頭の弦の低音のピアノで,低音の様子がよくわかります.ここで団子になるか,それなりに分離して聞こえるかがチェックポイントです.
次にトランペットソロ(じゃないけど,みたいになるところ)では,ペットと,上でなっているヴァイオリンの分離度をきちんと聞くことがポイントです.
メインの5/4拍子に入ってからは,ピアノからフォルテに向かっていくので,どれだけよく鳴っているか,好きな響きかどうか,各楽器が分離しているか,定位がしっかりしているか,というあたりがポイントです.
2は,別にこれである必要もないですが,1本ないしカルテットくらいの小編成の演奏を聴いて,弦の最初の入りとか,弓と弦のこすれが出ているかとかを聞くといったところがポイントです.
最初,予算40万と思っていましたが,結局オーバーしました.だいたいそういうふうになると思っているのがよいです.上を聞くと,必ず上はよいです.
ただし,ジャズの趣味の人は,本当にJBLとマッキントッシュがいいのかは,考えた方がよいと思います.個人的には,JBLの音は嫌いです.あの組み合わせは,おっさんのステータス・シンボルみたいなものでしかないのではないでしょうか.
ところで,そもそもの話というのがもう1つあって,1年半ほど前に車を某M社GLCにしたのですが,M社の付属のスピーカーがすごくいいんですよ.Burmester社のものですが,それが11本だか入っている.車用はそれ用に開発されたものだと思いますが,Burmesterの車用じゃないオーディオって,1つのコンポーネントがうん百万円とかいうのもありますし,とにかく車用もいい音です.何か最近,家で聞くより車で聞く方が気持ちいいなとか思うことがあって,少なくとも,車で聞くレベルを超えないと意味がないというのは,ありました.予算40万では,納得できなかったんですよね.それでつい.これからは,しばらくうちで聴きます.
でも,やっぱりアンプは買い換えたい.